売上3億未満のスモールM&Aは、価格より「相手のリアル」を知ることが勝負を決める。匿名化した3件の実例から、売り手・買い手の動きを解剖する。

ケース1:売り手 — 創業者が65歳

後継者がいない中堅工務店、売上1.8億。マッチングサイトより、地元の信用金庫紹介が成立率が高かった。価格はEBITDA×3年、株式譲渡で2,500万円。決め手は「従業員雇用の維持」を契約書に明文化したこと。

ケース2:買い手 — 個人事業主

Webメディア運営者が、年商4,000万の同業ブログを買収。価格は売上の0.8倍、3,200万円。デューデリで重視したのは過去24ヶ月の検索順位推移と、ライター業務委託契約の継続可否。

ケース3:買い手 — マイクロ法人

サブスク型サービス売上7,000万を、ホールディングス傘下に1億で買収。役員退職金スキームを使い、売り手の手取りを最大化。買い手側は3年の業績連動条項で価格リスクを吸収。